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6月

練習につまずいたら〜2

あっという間に、今年も明日から下半期突入ですね。

さて「練習」というとだいぶ広い意味があるのですが、前回に引き続き

楽器の練習では「譜読み」と「練習」を分けて考えることを改めてまとめてみました。

「譜読み」は文字通り、新しい曲が弾けるようになるまでの準備、

「練習」は一通り弾けるようになってから、さらに仕上げにかけて磨きをかけていくこと

また、仕上がってからは回数を重ねて弾くことも大事な練習ですね。

「譜読み」は、彫刻で例えれば1本の木を「目指す形」へと削っていく作業。

まだ何の形が出てくるかわかりません。

「練習」は形が表れてからの仕上げ作業。

つまり「譜読みのゴール」が「練習のスタート」です。

特にお子さんは譜読みに長い時間をかけてしまうと、楽器に向かうモチベーションが

下がってしまいます。早くスラスラ弾きたいですものね。

新しい曲をもらったら、最初の1週間くらいで集中して譜読みしてしまいましょう。

そして、できないところを翌日に持ち越さないで

1小節でも2小節でもいいので、完全に弾けるようになるところを毎日必ず作りましょう。

今日弾けないものは、明日も弾けません。楽器のフタを開けるのがだんだん億劫になります。

でも弾けるようになれば、自然と楽器に向かいたくなります。

この譜読みの段階は、少しずつの「部分練習」が大事ですが、

この時に音と指遣いを一緒に覚えることもとても大切です。

指遣いは後から直すのはとても難しいですし、決めた指遣いで譜読みをすると音を覚えるのも早いからです。

新しい曲は、「練習のスタート」へ向かって「譜読みのゴール」まで、「部分練習」を積み重ねて

短期間でダッシュしていきましょう。