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12月
クリスマス
今年も、スタジオの玄関がクリスマスモードになりました。玄関ドアにはリースを飾りました。キリスト教系幼稚園出身の私は、公立小・中学校に進みましたが、小学3年〜高校3年生までYMCAの家族キャンプに参加していたので、育ち上がりの時にキリスト教を身近に感じて過ごしました。目に見えないものを信じる心や、祈りの心、自然(神)への畏敬の念、感謝の気持ち・・・とりわけ「信じる心」「祈る心」「感謝の心」は、無意識のうちに身につけてほしいと思い、娘もキリスト教の教会附属の幼稚園に学ばせていただきました。もう一つ、欠かせないことは「讃美歌」です。いわゆるトニック、ドミナント、サブドミナントに集約される西洋音楽の根源であると言っても過言ではない「讃美歌」。特に4声体のハーモニーを中心とした音楽の基礎を、身近にあったキリスト教の環境の中から自然に身につけることができたと、個人的に思っています。ですから自分自身の音楽の原点は、間違いなく讃美歌だと感じています。4声体の美しいハーモニーの歌には、最後に必ずカデンツのベースラインがあります。まさに今、私たちが専門的に音楽を学ぶ時に避けて通れない基本中の基本です。振り返ると、結果として讃美歌こそが自分の音楽にとってのバイブルであったのだと思います。クリスマスシーズンには素敵なカロルがたくさんあります。亡母は「オーホリーナイト」が大好きでした。母もミッション系の女学校出身だったのですが、この曲を歌うと涙が出るとよく言っていました。音楽は時間も空間も超越するものだと思うと同時に、クリスマスの時期は、私を讃美歌の世界にいざなってくれた母を思います。
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