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2月

スタジオMAWO35周年月間

 スタジオMAWOは、1990年2月22日に開設、

おかげさまで今月の22日で開設35周年に入りました。

今まで数えきれないほどの生徒さんがレッスンにいらしてくださり、

また数えきれないほどのリハーサルもしてきました。

小さなスタジオに、ドラムのフルセットを入れてリハーサルをしたことも

合唱団の皆様が鮨詰めになってリハーサルをしたことも懐かしいです。

 少し話題がそれますが、先日、帝国劇場のファイナル公演のひとつに行って参りました。

数々のミュージカルの名曲のシャワーを浴び、

観客はもちろんのこと、キャスト、スタッフのお一人お一人までが

その日の公演の全てを、感動を共有しあっていることに胸を打たれました。

ここ30〜40年のテクノロジーの発達は目を見張るものがあり、

私たちの生活は格段に便利になりました。公共の交通手段にしても

交通系カードにチャージして、あるいはアップルウォッチから切符なしに改札を通れる、

バスに乗れるなどと、30〜40年前には予想だにできなかったことです。

小学生までが携帯電話、スマホをもつ時代となり、パソコンは家庭生活の中でも

当たり前の「家電」となりました。音楽のレッスン歴がなくともコンピューターで

作曲のできる時代となり、誰もがSNSで個人を発信できる現在、

テレビはもはや憧れの「魔法の箱」では無くなりました。

テクノロジーの発達は、確かに感心しきりです。でも、そこに感動があるかというと

あくまでも「感心」の域であると思うのは私だけでしょうか。

帝劇の公演を通して、改めて、「人間の感動は人間によってしか得られない」

と痛感したのでした。人の心を動かすのは人でしかないのだと再確認した思いです。

AIによるミスタッチのない完璧なピアノ演奏が感動を呼ぶかというと

やはり感心はするけどそこに感動はないのではないでしょうか。

音楽に限りません。スポーツ、美術、全てにおいて人は人に感動し、心動かされるのです。

音楽教室も、人と人との関わりがあってこそ。もちろん、だからこその相性というものはあります。

でもそれも含めて、私はやはり人と人との関わりの中で仕事をしていきたいと思います。