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11月

クリスマスの足音


早いもので、町の中はクリスマスの飾り付けで賑やかな季節となりました。例年より少しはやいでしょうか?
さて、スタジオの玄関もクリスマスらしく飾ってみました。クリスマスといえば「くるみ割り人形」。なぜかというと、チャイコフスキーの三代バレエの一つ「くるみ割り人形」は、クリスマスの物語だからです。欧米では年末、親子揃ってこのバレエを観に行くのが風習だそうです。日本でベートーヴェンの第9が年末に演奏されるような感じでしょうか。なぜ日本で年末に第9が演奏されるようになったかというと、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、女優・黒柳徹子さんのお父様でN響のコンサートマスターでいらしたヴァイオリニスト、黒柳守綱先生のアイディアが発端だったようです。年末に仕事の少なかったオーケストラのために、学生の合唱が大勢出演すると出演料もかからず、しかも家族を呼んでチケットもたくさん売れる=客席が満員になる・・・ということだったと、先日も徹子の部屋で徹子さんご自身がおっしゃってました。トットちゃんのドラマでもそのようなシーンがありましたね。徹子さんのご両親はその第一回公演がご縁で知り合われたそうですから、「私は第9がなかっったらこの世に生まれてないんですよ」と楽しそうにお話しされていました。奇しくも今年2020ははベートーヴェン生誕250周年、チャイコフスキー生誕180周年の年でした。二人の偉大な作曲家に思いを寄せつつ、クリスマスの足音に耳をすませてみませんか?