07
9月

THE PARTY vol.8〜生誕祭250×180〜


 9月に入りましたが、まだまだ残暑厳しく、天候も落ち着きませんね。台風の被害が最小限で済み、人命に関わらないで済むことを祈ります。
 2020年はコロナ禍が思いの外長引き、私たちは生活を「withコロナ」という新しいスタイルにシフトすることを余儀無くされました。コロナ禍の中で、私たちに何ができるのか。今まで当たり前とされていたことが、全く通用しなくなってしまったこともあります。舞台を中心とした演劇界や音楽界の一部は特に、お客様にいらしていただいて始めて成立する世界なので、今の状況は大変厳しいものがあります。でもそれは何も舞台の世界だけではなく、飲食業界、旅行業界を始め、対面で大勢のお客様ありきのほとんどの仕事の分野が大打撃を受けました。それと同時に、今までそれらの全てがどれほど私たちの生活に必要で、どれほど私たちの生活を豊かにしていてくれたか、不自由を味わって初めて気づくことの大きさを思います。
 今年は、個人的に毎年続けているライブシリーズ「THE PARTY」も開催を悩みました。ただ、来年だったら何事も問題なく開催できるという保証もない中、諸条件が揃った奇跡に感謝しながら、開催を決めました。休むことは簡単ですが、いったんゼロにしてしまったものをもう一度元へ戻すことは至難の技です。「何も今やらなくても」というお叱りを受けるかもしれませんが、では今でなかったらいつなのか?という自問自答と、今年休むよりもたとえお客様がお見えにならなくても続けようという気持ちが強く芽生え、開催の運びとなりました。ライブの会場である【JZ Brat】さんは、奇しくも特殊な換気設備が整っていて、約4分に一度、会場内と外気の入れ替わるというありがたい偶然にも背中を押されました。
 コロナの影響がたとえなくとも、いつも本番は「これが最後かもしれない」との思いでやってまいりました。事実、ライブというのはその日の、その時間と空気の中にのみ存在するもの、常に最初で最後のかけがえのないものですが、今年はとりわけ様々な思いが交錯する、特別なライブになりそうです。シリーズの心強いパートナー、東京フィルハーモニー交響楽団の首席チェリスト渡邉辰紀さんの他、昨年に引き続き、スタジオMAWOの講師である茂原大朗先生にもご出演いただきます。今年はコロナ対策で席数50%、入れ替え制の2部構成となります。ご多用と存じますが、ご来聴賜れば幸甚に存じます。

http://www.jzbrat.com/liveinfo/2020/10/

https://www.jzbrat.com/form/index.html?name=佐伯真魚×渡邉辰紀+THE+PARTY+vol.8〜生誕祭250×180~=10月19日