02
4月

目黒川の桜

今年もこの季節がやってきました。目黒川の桜並木は、ほんのつい14〜5年前までは、地元の人たちにとって隠れた名所でした。いつの頃からか(おそらくテレビで紹介されてから)、東京の桜の名所ナンバー1みたいになってしまいました。人が集まる場所というのは活気があって喜ばしいことですが、川沿いは住宅街であること、片側一車線の車道で桜の季節も歩行者天国ではないこと、ゴミ問題等々、正直悩ましいこともたくさんあります。それでもコロナ禍の影響でしょうか、一時期の「明治神宮の初詣」のようなびっくりするような人混みではなくなりました。以前は老若男女で深夜まで賑わっていましたが、今年はお花見をする年齢層もほぼ若い人たち、とりわけ会社帰りにお花見に来るサラリーマンやOLといった様子で、賑わいながらも落ち着いた雰囲気です。お花見ですから、野暮なことは言いっこなしと思いながらも、夜間までの騒音・ゴミ問題は地元民には深刻でしたが、少し改善されたのかなという印象です。東京には上野公園や王子飛鳥公園、千鳥ヶ淵、隅田川など、広々とした桜の名所はいくらでもあるのですが、ここは川沿いのこじんまりした感じがまた魅力なのかもしれません。レッスンに見える皆様にも、行き帰りにご不自由をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞお時間にゆとりを持たれてお気をつけていらしてください。